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2017/04/08 Sat  12:42:18» E d i t
 » 『旅猫リポート』有川 浩著 

福士蒼汰くん主演で映画化の話題から、早速買って読みました。
もうだいぶ経ってしまったけど書いていなかったので。

まだ字の読めなかった小さい頃に、母に読んで貰った『フランダースの犬』以来本で大泣きしました。
でも可哀想というのとは違う。
それぞれがとても優しくて温かいのです。
猫の視点は、前に読んだポール・ギャリコの『猫語の教科書』に似ているかな。
話の組み立て方が巧くすぐに引き込まれ、珍しく止まらなくなって一晩で読んでしまいました。
涙でぐしゃぐしゃになりながら読み進めて、読み終わったらスッキリと心穏やかに眠りにつける。
そんな後味のいいお話です。

福士くんは次々にいい役に恵まれていていいなぁ。
この際「福士蒼汰」タグを追加しようかしら(笑)

2017/03/15 Wed  23:18:05» E d i t
本好きなスタルカさんからお借りしたFire's Outシリーズの『鎮火報』『埋み火』が面白かったので単行本買いました。中古ですけど(^^;

主人公の190cm超の20歳の消防士・雄大をはじめ、それぞれがドラマ化したらいいのにと思わせるキャラの立っている登場人物たち。
雄大のダチの祐二は背は低いけど端正な顔立ちで、一見マメシバみたいに人懐っこく見えるのに実はやたらとクール。
中年だっていうのに乙女で金持ちの引き籠りの守は情報収集能力に長けている。
消防士だった雄大の父親に助けられて雄大とは兄弟のように育ち、今は厳しい先輩の仁藤は美形らしい。
雄大が家を出て母親の出番がなくなったが、同居の時には何かと出番の多かったイケテル母親。
それぞれ何かを引き摺っている。
他にも消防士仲間も色々と面白い。

この登場人物たち、どんな俳優がやったら嵌るだろうかと考えながら読むと楽しい。
守は岡田浩暉、裕二は菅田将暉…、あれ?字面が似てる(^^;
母親は小池栄子、仁藤は藤原竜也とか妻夫木聡あたりかなぁ…。
肝心の主役の雄大が難しくて若い頃の坂口憲二くらいしか思いつかない。

まぁでも消防関連なんてお金かかりそうだからドラマ化は難しいんだろうな。
って、内容に全然触れていないけど、まぁいいか(笑)

消防士の仕事について、へぇと思うことも多々あり、本当に大変だなぁと改めて思いました。
こういうお仕事に携わっている方々にはもっと敬意を表すべき。
世知辛い世の中に対する雄大の心の愚痴に、「そーだそーだ」といちいち頷いてしまいました。


雄大が配属になった首都高の下にある麻布消防署飯倉出張所。

2017/01/07 Sat  22:37:01» E d i t
 » 『聖の青春』 

WOWOWで関連の番組をやっていたのをながら見していて、映画に行ってみようかと思った。
でも主人公の村山聖という棋士のことを全く知らなかったし、まず原作を読んでみることにした。
それは大崎善生さんの村山聖の一生を描いた実話。
遅読(ちょびちょび読んで単に時間がかかるだけ)の私にしては珍しく一気読みしてしまうくらいぐいぐい引き込まれた。

幼いころから難病のせいで様々なことを諦めなければならなかった分、将棋は聖にとって希望であったろうし生そのものだったのだろう。
膀胱がんに罹った後も頭と将棋に悪影響を及ぼす可能性がある鎮痛剤のような薬は一切拒んだらしい。
兄や父母、師匠、周囲の人の聖への思いも凄く伝わってくる。

映画
聖を演じた松山ケンイチさんは役作りで太ったというのはあちこちで見ていたけれど、その印象よりも更にまん丸で、役作りとはいえ凄いなとまず感心してしまう。
東出昌大さんの羽生善治も相当本人に寄せていて、他の出演者もこういう人たちがあの辺りには居るんだろうななんて雰囲気を醸し出していた。
ただ、原作のある個所をイメージしただろう映像が唐突に現れたりするので、やっぱり本を読んでいるのといないのとではその画面の受け取り方も違うだろうから、どっちがよかったのだろうと思ってしまう。
映画を観て、原作を読んで、もう一度映画を観るのがいいのかな。
でもこれはむしろもう一度本を読みたい。

たまたま正月の一挙放送で内容も知らずに録画した「3月のライオン」というアニメが将棋の話で、村山聖がモデルらしい登場人物が居てびっくり。
将棋ブーム来る?

2016/01/26 Tue  20:32:08» E d i t

好評だったらしいドラマ『下町ロケット』も結局一度も見ず仕舞いで、そんなに面白いなら原作本でも読んでみようかしらと思っていたところ、『空飛ぶタイヤ』の方が面白いと聞き及びこちらを先に読んでみました。
何故か下巻が中々届かなくてやきもきしましたが、確かに面白くてすぐに読み終えてしまいました。丁度インフルエンザでお休み中というのもあるんですが(^^;
物語の序章、トレーラーのタイヤ脱落事故で小さな子を残して亡くなった妻へ語りかけるような夫の綴る言葉で始まるのですが、そんな唐突な始まりに「え?」となりつつもそういうのには滅法弱いものだから早速うるうるしちゃって、あっという間に物語に引き込まれてしまいましたわ。

事故を起こした赤松運送は、製造元のホープ自動車が国交省に提出した「整備不良」の調査結果により、警察から家宅捜索を受け、大きな取引先には仕事を切られ、被害者遺族からは制裁的慰謝料支払いの訴えを起こされ、銀行からも融資を受けられないどころかこれまでの精算を迫れるといった八方塞がりの状況に陥っていきます。捨てる神あれば拾う神ありといった世の中そんなに捨てたもんじゃないってところも織り交ぜながら、それでも最悪と思われたところから更にまだ悪いことがあるんだっていうようにどんどん絶望の淵に追いやられていきます。
そんな赤西運送の二代目社長の赤西は、調査報告に疑問を持ち独自にホープ自動車製トレーラーの起こした事故について調べ、ホープ自動車のリコール隠しを暴くきっかけを作ります。
これでもかというピンチにどうしたってハラハラして先が読みたくなるというのはあるのですが、とにかく敵と味方、善と悪というように人物設定がオーバーに描かれていてわかりやすい。赤西が会長をしているPTAでのゴタゴタなんぞ笑えるくらいとんでもない母親が出てきて、まるでコミックを文章にしたような感じ。だからこそ痛快な結末になるのですけどね。

この物語は2002年に起きた横浜での三菱自動車製トレーラーのタイヤ脱落母子3人死傷事故が元になっているそうですが、調べたら事故を起こした運転手は随分酷い中傷や嫌がらせにもあったようで、運送会社は倒産していました。
現実は残念ながら大団円ということにはならなかったようですね…。

2015/12/13 Sun  23:05:12» E d i t

ドラマ版を見てからそのうち原作も読んでみようと思っていました。

近未来東京。
設定はドラマ版と同じですが、馴染みの地名が出てきます。
ゴーストタウン化した高島平団地が無法地帯となっているなど、何度も行ったことのある所だけにそんな風景がなんとなく想像できてしまうのですよね。
2023年だともうすぐそこだから、世の中は今とそんなに変わったりはしていないでしょうけど。

合成麻薬を扱う組織をアンダーカバーとして潜入捜査する涼子。
危険だと思いながらも涼子の力を認め、涼子自身に惹かれ仲間に引き入れるホー。
涼子は組織の中の裏切り者を追ううちに有能な龍と出会います。
裏切り者は誰なのか、もう1人のアンダーカバーは一体誰なのか…。

ホーの涼子への思い、そのホーに対する涼子の思い、そして涼子と龍との関係、ドラマ版よりもずっと濃密に描かれています。
既に龍=北村さんのイメージで固定なのでどうしても龍に肩入れして読んでしまうから、なんとかもう一捻りしてくれないだろうかなんてあらぬ期待をしてしまったりもしたのですが、まぁそんなことにはなりません(^^;

警察が組織に空から陸から攻撃をかけるクライマックスは、まんま映像化できたら相当な迫力だろうと思いますが、さすがに制作費がかけられる映画でないと難しいでしょうね。
そして涼子の潜入捜査も終わるのですが、ちょっと切ない最後でした。