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2017/01/07 Sat  22:37:01» E d i t
 » 『聖の青春』 

WOWOWで関連の番組をやっていたのをながら見していて、映画に行ってみようかと思った。
でも主人公の村山聖という棋士のことを全く知らなかったし、まず原作を読んでみることにした。
それは大崎善生さんの村山聖の一生を描いた実話。
遅読(ちょびちょび読んで単に時間がかかるだけ)の私にしては珍しく一気読みしてしまうくらいぐいぐい引き込まれた。

幼いころから難病のせいで様々なことを諦めなければならなかった分、将棋は聖にとって希望であったろうし生そのものだったのだろう。
膀胱がんに罹った後も頭と将棋に悪影響を及ぼす可能性がある鎮痛剤のような薬は一切拒んだらしい。
兄や父母、師匠、周囲の人の聖への思いも凄く伝わってくる。

映画
聖を演じた松山ケンイチさんは役作りで太ったというのはあちこちで見ていたけれど、その印象よりも更にまん丸で、役作りとはいえ凄いなとまず感心してしまう。
東出昌大さんの羽生善治も相当本人に寄せていて、他の出演者もこういう人たちがあの辺りには居るんだろうななんて雰囲気を醸し出していた。
ただ、原作のある個所をイメージしただろう映像が唐突に現れたりするので、やっぱり本を読んでいるのといないのとではその画面の受け取り方も違うだろうから、どっちがよかったのだろうと思ってしまう。
映画を観て、原作を読んで、もう一度映画を観るのがいいのかな。
でもこれはむしろもう一度本を読みたい。

たまたま正月の一挙放送で内容も知らずに録画した「3月のライオン」というアニメが将棋の話で、村山聖がモデルらしい登場人物が居てびっくり。
将棋ブーム来る?

2016/01/26 Tue  20:32:08» E d i t

好評だったらしいドラマ『下町ロケット』も結局一度も見ず仕舞いで、そんなに面白いなら原作本でも読んでみようかしらと思っていたところ、『空飛ぶタイヤ』の方が面白いと聞き及びこちらを先に読んでみました。
何故か下巻が中々届かなくてやきもきしましたが、確かに面白くてすぐに読み終えてしまいました。丁度インフルエンザでお休み中というのもあるんですが(^^;
物語の序章、トレーラーのタイヤ脱落事故で小さな子を残して亡くなった妻へ語りかけるような夫の綴る言葉で始まるのですが、そんな唐突な始まりに「え?」となりつつもそういうのには滅法弱いものだから早速うるうるしちゃって、あっという間に物語に引き込まれてしまいましたわ。

事故を起こした赤松運送は、製造元のホープ自動車が国交省に提出した「整備不良」の調査結果により、警察から家宅捜索を受け、大きな取引先には仕事を切られ、被害者遺族からは制裁的慰謝料支払いの訴えを起こされ、銀行からも融資を受けられないどころかこれまでの精算を迫れるといった八方塞がりの状況に陥っていきます。捨てる神あれば拾う神ありといった世の中そんなに捨てたもんじゃないってところも織り交ぜながら、それでも最悪と思われたところから更にまだ悪いことがあるんだっていうようにどんどん絶望の淵に追いやられていきます。
そんな赤西運送の二代目社長の赤西は、調査報告に疑問を持ち独自にホープ自動車製トレーラーの起こした事故について調べ、ホープ自動車のリコール隠しを暴くきっかけを作ります。
これでもかというピンチにどうしたってハラハラして先が読みたくなるというのはあるのですが、とにかく敵と味方、善と悪というように人物設定がオーバーに描かれていてわかりやすい。赤西が会長をしているPTAでのゴタゴタなんぞ笑えるくらいとんでもない母親が出てきて、まるでコミックを文章にしたような感じ。だからこそ痛快な結末になるのですけどね。

この物語は2002年に起きた横浜での三菱自動車製トレーラーのタイヤ脱落母子3人死傷事故が元になっているそうですが、調べたら事故を起こした運転手は随分酷い中傷や嫌がらせにもあったようで、運送会社は倒産していました。
現実は残念ながら大団円ということにはならなかったようですね…。

2015/12/13 Sun  23:05:12» E d i t

ドラマ版を見てからそのうち原作も読んでみようと思っていました。

近未来東京。
設定はドラマ版と同じですが、馴染みの地名が出てきます。
ゴーストタウン化した高島平団地が無法地帯となっているなど、何度も行ったことのある所だけにそんな風景がなんとなく想像できてしまうのですよね。
2023年だともうすぐそこだから、世の中は今とそんなに変わったりはしていないでしょうけど。

合成麻薬を扱う組織をアンダーカバーとして潜入捜査する涼子。
危険だと思いながらも涼子の力を認め、涼子自身に惹かれ仲間に引き入れるホー。
涼子は組織の中の裏切り者を追ううちに有能な龍と出会います。
裏切り者は誰なのか、もう1人のアンダーカバーは一体誰なのか…。

ホーの涼子への思い、そのホーに対する涼子の思い、そして涼子と龍との関係、ドラマ版よりもずっと濃密に描かれています。
既に龍=北村さんのイメージで固定なのでどうしても龍に肩入れして読んでしまうから、なんとかもう一捻りしてくれないだろうかなんてあらぬ期待をしてしまったりもしたのですが、まぁそんなことにはなりません(^^;

警察が組織に空から陸から攻撃をかけるクライマックスは、まんま映像化できたら相当な迫力だろうと思いますが、さすがに制作費がかけられる映画でないと難しいでしょうね。
そして涼子の潜入捜査も終わるのですが、ちょっと切ない最後でした。

2015/10/28 Wed  20:15:40» E d i t
 » 『破門』黒川博行 

今出ている疫病神シリーズの最後です。
まだ文庫本になっていません。
ちょうど『破門』映画化の話題もありましたから意地でも帯は外しませんでした(^^;

最初の方で桑原と二宮の会話がやたらツボってしまって声を出して笑いそうになり、でもバスや電車の中なので我慢したけど肩震えてるでしょって状態に陥り、そんな自分が余計におかしくなっちゃったりで読むの止めたことが何度かありました。

そして、ドラマはうまくアレンジしてあったんだなと思いながら読みました。
しかし二宮は人としてどうなの?という描写がそこかしこに。
桑原のことを心の声で散々罵っていますけど、いやいや二宮くん、あなたの方がむしろ酷いと何度も思ってしまいましたよ。
結局桑原はタイトル通り組を破門されます。
破門された桑原がこの先どうやって生きていくのだろうというところで終わるのですが、賭場にいた二宮の前に桑原が現れて「オレのしのぎ、手伝うか?」と言うドラマの最後を見ていなかったら結構暗い気持ちで本を閉じることになったろうと思います。

絶縁の場合は復縁の余地がないのに対し、破門はありえるというのもこのシリーズで知りました。
てことで、桑原サン復帰で続編を是非お願いしたい!


2015/10/19 Mon  21:15:44» E d i t
 » 『螻蛄』黒川博行 

疫病神シリーズ第4弾は巨大宗派に絡む話。
今回は東京も舞台となり、このシリーズで東京言葉というのにはちょっと違和感を覚えつつも、新宿二丁目やら銀座コリドー街やら知っているところがあちこち出てきてそれだけでなんだか嬉しくなってしまいます。

イケイケで切れ者でよく喋る桑原さん、「家では借りてきた猫みたいにおとなしい」と愛人の真由美が二宮に話します。
リビングに寝転がってよく経済書や金融、法律の本を読んでいるそうで。
真由美が桑原は家では無口だというので、「ひとは見かけによらんもんですね」と二宮が言うと、「あの人、外では違うんですか」と真由美。
表とは全く違う借りてきた猫な桑原さん萌え(^^;

それもこれも、桑原=北村一輝のイメージで読んでるからですけどね。
ああ、それなのに…。
今朝がた布団の中でスマホ見ていて目に飛び込んできたのは…

「佐々木蔵之介&関ジャニ・横山裕ダブル主演!直木賞受賞作「破門」映画化」

うそや~~~(T_T)

猫侍の斑目久太郎のように、桑原保彦も北村さん以外はありえないと思ってました。
相当に凹みましたけど、決まってしまったものはもうしょーがない。
気持ちを切り替えてドラマ続編というのを考えてみると、『破門』はもう前作でやっちゃってるんですから続編を作るにはノープロブレムじゃないですかっ。
『国境』は無理としても、『暗礁』にこの『螻蛄』もいけます。
スカパー!さん、ドラマ続編を是非ともお願いします!