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2014/09/22 Mon  23:24:41» E d i t
 » 矢谷長治画集 

成川美術館で見た矢谷長治さんの絵がとても良かったので、画集があれば買いたいと思って検索したら、Amazonに中古が1冊あった。
プレミアムがついて元の価格の倍以上になっていたので随分探しまわったのだけれど、どこにも在庫がなく、結局それを購入した。

絵にご本人の文章が添えられているのだが、それに「○年かかった」という一節が何度も出てくる。
画壇にも背を向け、画商にも頼らず、ただただ自分の追究のために絵に向かう、というか挑むという感じかもしれない、この方の絵に対するモチベーションは一体どこから来るのだろう。

こんな話も載っている。
毎年、たくさんの柿を並べてつぶれるまで描き続けるのだそうだ。
不思議なことに、モデルにした柿だけが最後まで残り、それは何十年も描いていて例外がないという。
また、冬瓜を描いていたら、見えている方は確かな形をとどめているのに、見えない方は全部崩壊していたとも。
この人くらいになると、そんなことがあっても不思議じゃない気がしてしまう。

美術館に展示されていた絵に関しては、やはり生の方が迫力もあって色も良かったと思うのだけれど、とても惹かれる絵もあってそれを見ていると飽きない。
「伊吹山」というタイトルの絵に添えられている文章。

伊吹山のふもとに宿をとり、
昼も夜もなく雪を描き続けた。

遮蔽物のない三叉路で雪を描く。
五分で全身が真白になる。

トラックの運転手がみんな、
一時停車して、描いている姿を見ると、
「あ、人間だ!」
と言って、通り過ぎていった。



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