space彩
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2014/10/18 Sat  21:43:51» E d i t

豊臣秀吉が亡くなる少し前あたりから徳川家康が死の床に着くまでの、主に直江兼続の視点での話。
景勝が上杉の殿として存分に頼もしく、兼続との主従関係もとても好ましく描かれている。

景虎の正室だった華姫が生きていて、兼続と男女の仲だったりするのは意外だったけれど、それもまた小説ならではで兼続の心の機微を表すのには一役買っている。
兼続は、ひたすら謙信を目指して生きてきた景勝の清廉潔白さは謙信とは異質なものだと見ている。
むしろ兼続は謙信のどす黒い部分を自分と重ねていて、謙信の掲げた「義」は真の義ではないことを悟っている。
だが景勝は、「義」を唱えて家康が会津征伐において退却した際に追わなかった。
家康は上杉を認め、恐れていた。
死の床にあっても「毘の文字に追われる夢を見る」ほどに。
何故あの時追ってこなかったのか、それこそが家康には理解できなかったのだろう。

兼続は、本多正信と同様に主に天下を取らせたいと願ったが、結果的に藩のために尽力している自分に満足していた。
教育に力を注ぎ、自分の撒いた種がいずれ豊かなみのりをもたらしていくことに大きな喜びを感じるが、それはどんな人間であっても感じることができるひとりの人間としての喜びだとある。
そうは言っても、やはり兼続ゆえに実りをもたらせることが出来たことも多かったのだろうなぁ。

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