- 2014/11/03 『全一冊 小説直江兼続 北の王国』童門冬二

現代口調なのにも違和感を覚えるけれど、初っ端から兼続が景勝に向かって「(手紙を)書きなさい!」などと言うのには、さすがにいらっとして読むのを止めようかと思ってしまった。
一々入る「今だったら」の解説やら感想やらの必要性が感じられない。
そのせいでやたら厚い本になっていると思う。
あんなにイライラしながら本を読んだのは初めてだった(^^;。
兼続は迷った時に自分の心の中の謙信に問い掛ける。
それが本当に謙信と交信しているようにしか取れないし、心通じている者同士もなんとなく目配せでわかるとかいう次元を超えて、テレパシー使いのようでとても奇妙。
最初のうちは兼続が秀逸であるということを描こうとするあまりか景勝を軽んじているような感じだったが、話が進むに連れて段々と景勝の良さについての描写が多くなっていく。
それで最後までなんとか読めた感じ。
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