- 2014/12/27 『途中下車』
編集者としてバリバリ働いていた灰島(北村一輝)がある日パニック症(障害)を発症し、電車に乗れなくなり、飛行機にも乗れなくなり、やがて会議室にも居られなくなる。
それでいてプライドの強い彼は周囲にそのことを告げられず、家族にも黙って仕事を辞めてしまう。
家にいるようになった灰島に妻と子どもはどう接していいか迷うが、結局「普通にしていよう」と言いあう。
パニック症(障害)というのは、普通であることがどんなに幸せなことであるかを気付かせてくれる病でもあると思う。
発作はこのまま死ぬのではないかというくらい強烈で、それでいて恐らくは決して気を失うようなことはなく、その恐怖がしっかり頭にインプットされてしまう。
そしてその後は、また発作が起こるのではないかという予期不安の中に常にあるようになる。
ドラマでは、パニック障害についてはあまり深く掘り下げず、あくまでも家族との関係に重きを置いて、割と軽快に描かれていたのは良かった。
子どもが可愛い。
父子で行った立山黒部アルペンルートがとにかく絶景で、それに見入ってしまった。
あの景色だけでも、ドラマを見る価値があると思えるほど素晴らしい。
天候にも季節的なタイミングにも恵まれたらしい。
最後に、駄目だったら途中下車すればいいと、手を握って地下鉄に乗り込む夫婦がいい。
あんな風に支え合って生きていけるって羨ましい。
北村一輝さんの灰島役は、妖怪人間ベムの夏目刑事を彷彿とさせる可愛いさが垣間見られるパパだった。
ああいう役も素敵なんだよなぁ。
年明けてからはヤクザ役らしい。
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