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2015/11/18 Wed  22:29:43» E d i t

『熊本物語』は、熊本の自治体が制作した映画(三池崇史監督)の次の三部作をまとめたもの。
「隧穴幻想 トンカラリン夢伝説」(1998年)
「鞠智城物語 防人たちの唄」(2000年)
「おんな国衆一揆」(2002年)

いずれも豪華な出演者なのですが、このうち北村さんご出演は三話の「おんな国衆一樹」。

肥後一国を秀吉から与えられた佐々成政(石橋連司)が太閤検地を行おうとするも、秀吉から既に領地を保障されていたはずだった国人衆がそれに反発して一斉蜂起。
秀吉の2万の大軍に半年たらずで鎮圧されますが、その中にあって最後まで抵抗をしたのが和仁親実(わにちかざね・原田芳雄)、親範(布施博)、親宗(遠藤憲一)の三兄弟とその妹よりの婿である辺春親行(へばるちかゆき・北村一輝)の田中城でした。

北野天満宮で催された茶会にて、秀吉(竹中直人)が茶器を愛でているところへ一揆を知らせる書状が届きます。
何もない白い細かい砂利の上をタタタタッと書状を手に画面左上から右下へ駆け抜ける者を俯瞰で捉え、次はこちらへ向かってくる足もとのスローのシーン。
砂利が跳ね上がる。
直後に迫力満点の合戦シーン(NHK大河ドラマのライブラリー映像らしい)が挿入され、またアップの秀吉の顔の大映しへと戻り、その画面がすぅっと暗くなる。
奥に座る利休の「まこと、天下(てんが)は広うございますな」の言葉に、「この秀吉に逆らう者がまだいようとは」と笑う秀吉。
茶碗を庭に叩きつけ、「皆殺しじゃあ」という秀吉の怒号と共に雷鳴が轟き、割れた茶碗と合戦シーンが交錯する。
三池監督、さすがに巧いなと思わせる物語の導入シーンです。
他にもカメラワークがいいと思う場面が随所にありました。
手回し長撮りの親実の最期のシーンは、原田さんの演技と共にかなりの見応え。

さて我らが親行殿、うっすらと無精髭を生やし、抑え気味な声のトーンで、悲しみを耐えているような表情が凛々しくもセクシーでございます。
「死ぬために戦っているのではない」と言っていた親行は、惨状を見かね安国寺恵瓊らに呼応して寝返り三兄弟に親実の子も死んで、田中城は落城します。
その親行は親宗の鎧を身に纏い赤いマフラーで顔を隠したよりとの一騎打ちに敗れ、「なぜ?」のよりの問いに「この地を民を守りたかった。ただそれだけじゃ」と言って果てます。
死に顔が、じゃなくて「も」綺麗なんですよね。
実は私、初見の時に途中から気を失いまして、目覚めた時に丁度親行の死に顔のアップのシーンで、ちょっと動揺してしまいました。
なんという造形美。そしてまつ毛~

さて、ここ数日の歴史探訪によりますと(^^;、遠藤さん演じた親宗はオランダ人を母に持つ身の丈七尺六寸(230㎝)、顔は真っ赤で目は光り輝き手足は熊のようなその風貌から人鬼と呼ばれたのだとか。
それを象徴するための赤い超長いマフラーだったんですかね?
親行に対する恩賞はなかったようで、それどころか一族と共に処刑されたとか、あるいは病死したとかその辺は諸説あるようです。
よりについても名前は不明ですが、妹ではなく親実の姉と書いているサイトが多数ありました。
歴史って立場や時代によっても書かれていることが変わったりするのでそのくらいは許容の範囲ですけど、さすがに人鬼と呼ばれた大男に変装したヨメさんに殺される辺春親行さん、哀れなり(T_T)
いや、変装できんだろ、してもバレバレだろ、しかも一騎打ちでやられるかよ(一応哀れを説明)

だいたいあれだけの男性キャストが揃っていたら、男の物語で良かったんじゃないですかね?
ちゃんと歴史を伝えます的な感じで始まった割に作り過ぎなのがちょっとなぁ…。
まぁ、美しい親行の死に顔アップが見られたからいっか(^^;

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