space彩
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2016/01/26 Tue  20:32:08» E d i t

好評だったらしいドラマ『下町ロケット』も結局一度も見ず仕舞いで、そんなに面白いなら原作本でも読んでみようかしらと思っていたところ、『空飛ぶタイヤ』の方が面白いと聞き及びこちらを先に読んでみました。
何故か下巻が中々届かなくてやきもきしましたが、確かに面白くてすぐに読み終えてしまいました。丁度インフルエンザでお休み中というのもあるんですが(^^;
物語の序章、トレーラーのタイヤ脱落事故で小さな子を残して亡くなった妻へ語りかけるような夫の綴る言葉で始まるのですが、そんな唐突な始まりに「え?」となりつつもそういうのには滅法弱いものだから早速うるうるしちゃって、あっという間に物語に引き込まれてしまいましたわ。

事故を起こした赤松運送は、製造元のホープ自動車が国交省に提出した「整備不良」の調査結果により、警察から家宅捜索を受け、大きな取引先には仕事を切られ、被害者遺族からは制裁的慰謝料支払いの訴えを起こされ、銀行からも融資を受けられないどころかこれまでの精算を迫れるといった八方塞がりの状況に陥っていきます。捨てる神あれば拾う神ありといった世の中そんなに捨てたもんじゃないってところも織り交ぜながら、それでも最悪と思われたところから更にまだ悪いことがあるんだっていうようにどんどん絶望の淵に追いやられていきます。
そんな赤西運送の二代目社長の赤西は、調査報告に疑問を持ち独自にホープ自動車製トレーラーの起こした事故について調べ、ホープ自動車のリコール隠しを暴くきっかけを作ります。
これでもかというピンチにどうしたってハラハラして先が読みたくなるというのはあるのですが、とにかく敵と味方、善と悪というように人物設定がオーバーに描かれていてわかりやすい。赤西が会長をしているPTAでのゴタゴタなんぞ笑えるくらいとんでもない母親が出てきて、まるでコミックを文章にしたような感じ。だからこそ痛快な結末になるのですけどね。

この物語は2002年に起きた横浜での三菱自動車製トレーラーのタイヤ脱落母子3人死傷事故が元になっているそうですが、調べたら事故を起こした運転手は随分酷い中傷や嫌がらせにもあったようで、運送会社は倒産していました。
現実は残念ながら大団円ということにはならなかったようですね…。

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