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2016/02/24 Wed  23:11:28» E d i t
 » 『昭和のいのち』 
1998年、単発ドラマ「向田邦子終戦特別企画」

時は太平洋戦争末期、舞台になるのは母の麻子(岸恵子)と次女三女が暮らす目黒の高村家。
母と喧嘩して家を出た長女の幸子(清水美砂)でしたが、空襲で怪我をして長谷川一人(小林薫)と名乗る男に付き添われて戻ってきます。

北村さんは梅造という名前で坊主頭に丸いメガネ、建具職人さんゆえ藍染めの腹掛・股引に法被という出で立ち。
不器用でお人好しのべらんめぇで女にはからっきしな梅さんは、幼なじみの幸子への思いを寄せながら女だけの高村家とは妹共々昔から親戚のようなお付き合い。
足をちょっと引き摺っているので徴兵は免れたのでしょうね。
幸子は妊娠していてその父親は戦死していました。
梅さんはその子の父親になる決心をして、幸子に皆の前で男らしく求婚します。
しかし、梅ちゃんの鉢巻もメガネもかなぐり捨てての渾身の「さっちゃん!俺の嫁さんになってくれ」の「さっちゃん」も「くれ」も関西チック(笑)
とにかく北村さんが1998年にこんな見た目ダサい根っからの良い人を演じていたとは驚きました。

そんな梅さんパートはなかなかよかったのですが、母親の麻子のことはどうにも理解できません。
大空襲の時に家を守るなどと言ってすっかり死ぬつもりになっていたのもハテナですけど、一人(かずと)の育ての母親が産みの親のことを言い残して亡くなったというのに頑なに自分ではないと言い張るのも謎…。
一人がこれから出征するというのに、「あたしより綺麗なお母さんがどこかにいる、そう思った方が生きる力になるのよ」などと仰る。
あほか、と。
だいたい、三女が冒頭で言っているように「身内が言うのもなんですが、綺麗でした」なお母さんに「あたしより綺麗なお母さん」などと言わせて説得力があるとお思いか?
麻子さん、幸子相手にほのぼのいい話をしているようで、一人を産んだことを「もう忘れたの」と自己完結させ、妹達には自分が死んだ後に話して欲しいとか…。
幸子の「私にはわからないわ」に全く同意。

幸子の恋人の戦死や一人が爆撃で命を落とすといったことから常に死が隣り合っていた時代というのを思ってみるととんでもなく辛く悲しく重いのですが、全体的にはのほほんとしたBGMに明るめな作りで見やすいドラマになっています。
それは終戦の日の幸子の出産といい最後の青空といい、戦争が終わってこれからという希望に重きを置いたためなのではないかと思います。
幸子の子が未来への希望を象徴しているとするならば、梅さんは幸子と共にその希望を守り育んでいくという使命を担う重要な役どころ。
北村ファン的にはなかなか見所の多い作品ではあろうかと思います。


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